介護業界でやっていくために知っておきたいこと・快適な職場づくりに大切な介護システム

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利益を追いながら介護の質を向上させたい

介護サービスを提供するうえで気にしておきたいのが、質を一定に保てているかどうかです。

介護は人から人へおこなうので、サービスの質を安定させるのが難しい分野です。
その時によって取るべき行動も変わってくるので、一概にマニュアル化すれば良いわけでもありません。
相手の体調や性格などに合わせて、臨機応変に対応できるかどうかが大事になります。

しかしこれらは、職員の方に余裕があってこそ。
いらいらしている時や、切羽詰まっている時には相手を思いやれないこともありますよね。
余裕があるほど、相手の体調や性格などを思いやれるのは、プロでも一緒だと思うのです。

経営と仕組みを安定させること

エプロンの女性

うちがまだ介護システムを導入していない頃、経営も苦しく、作業手順も確立されていませんでした。
介護サービスの質も、ほめられたものではなかったと思います。

また、職員でほんとうに頼りになる方はごく少数の方で、あとは場当たり的な方が多かったのです。 しかしこれは、ヘルパーさんの責任ではありません。
その原因はOJT(新人教育)がきちんと行われていないことにあったからです。

本来は、頼りになるベテランの方にOJTをお願いするべきなのですが、その頃は経営や運営に余裕がありませんでした。ベテランのヘルパーさんにしわ寄せがいき、どうしても一杯一杯になってしまいます。
そうすると、新人の方は満足に仕事を覚えられませんし、誰を頼りにするべきなのかもわかりません。

今から考えると、経営や運営のしわ寄せが介護サービスの質にまで影響していたのです。 そしてサービスの質が低下したことで信頼を失ってしまい、さらなる経営悪化を招くという悪循環におちいっていました。

試行錯誤

私が管理者になってからは、とにかく働きやすい職場を作ることから始まりました。
また経営も苦しかったので、効率化も考える必要もありました。

しばらくすると職場環境の改善は順調だったのですが、効率化は私の頭ではなかなか解決できませんでした。 また介護サービスの質も普通程度にはなりましたが、お世辞にも高いとは言えない程度。

そこで施設長の知り合いから教えてもらったのが、介護システムと介護ソフトでした。
介護システムなら、効率化はもちろん利用者の管理がしやすくなるから、自然とサービスの質が向上すると教えていただいたのです。国保中央会介護伝送ソフトや、介護保険ソフトなどの名前は聞いたことがあったのですが、その日までは正直あまり興味がありませんでした。

情報管理が一括に

パソコン

私はあまり乗り気でなかったのですが、一緒に話を聞いていた施設長の方針もあり、ひとまず介護システムを導入することに。
そこから恐る恐る使いはじめると、びっくりするほど事務作業がシンプルになっていきました。

それまではスケジュール管理、利用者情報の管理、介護保険請求データの管理、などはそれぞれ個別にやっており、効率がかなり悪かったように思います。 利用者1人に対して複数のエクセルシートで管理していたわけですから当然です。
そのため、ケアマネと職員、職員同士、ケアマネと事務、などの間で報告や申し送りが何度も行われていました。

ところが介護システムを導入してからは、これらの報告や申し送りの時間をかなりへらせました。
1つ情報を打ち込むだけでスケジュール、利用者情報、介護保険請求データの管理にもなります。
例えばケアマネが利用者の情報やスケジュールを打ち込んでおけば、現場もすぐに共有できます。
また既往歴なども利用者情報に打ち込んでおけば、それもすぐに確認できるので、1人1人に合わせた介護サービスをおこないやすくなります。

4割増へ

また利用者さん側から見たスケジュールの確認や、事業所としてのスケジュールも確認できます。
一度の入力で情報を一括管理できるようになり、介護サービス提供時以外の勤務時間をどっとへらせたのです。

詳細な情報がすぐに確認できるのはヘルパーさんたちからも好評で、その情報に合わせて介護サービスを考えられるようになったそうです。もちろん、国保中央会への伝送や介護保険請求に必要な資料も、以前に打ち込んだ情報を使って作成できます。

1年後には、介護システムのおかげなのか利用者も4割ほど増えていき、安心したのを覚えています。

質をあげるためには

経営が不安定になったり、運営方法があいまいだったりすると、雇われている側の職員も不安に感じます。
「このままここで働いていけない」「手当などで給料も上がらないだろう」「長時間労働を強いられ続ける」などのネガティブなことばかりを考えてしまい、なかなか安定して職員が定着しません。

次々と人が入れ替わるような状態では、職場の改善や質の向上など出来るはずがありませんよね。
そのため、介護の質を高めるためには、まず職員が定着するような職場でなければいけません。
「安心して働いていける職場」を経営側が用意できていなければ、サービスの質はなかなか向上しないもの。

その上で、現場をサポートできるようにシステムやソフトを導入すると良いでしょう
介護システムを活用すれば、職員さんが今まで情報収集に使っていた時間を、利用者がより快適に過ごせるよう工夫する時間に充てられます。現場に余裕をもたせてあげると、質は向上しやすくなります。

頼りになる介護ソフト

伝送や介護保険請求などはもちろん、スケジュール管理や利用者情報管理もできて便利です。
サポートもしっかりしているので、パソコンが苦手な人にもおすすめ。

介護システムはこちら

プロフィール紹介

同じ介護施設で15年ほど働いています。気付けば40代も後半です。
5年前、管理者になったのを機にメインを現場から、事務や経営に移して頑張っています。

介護業界って他の業界と比べて
やっぱり特殊。

介護の現場独特の悩みや経営の苦労など色んな悩みを共有出来たらなと思っています。
まだまだ勉強不足ですが、少しでも介護業界が良い方向に向かえばと奔走しています。