介護経営計画を立てる上で欠かせないポイントとは
ここでは最も重要な3つのポイントを紹介しておきたいと思います。
この3つをないがしろにすると、経営はジリ貧のままになります。
これらは、新規参入・起業だけではなく、事業拡大においても重要になるポイントです。
場所
まず大事になるのが、事業所や施設の場所です。
つまりどこを拠点にするのかで、今後の見通しは大きく変わるのだそう。
例えば、同じようなサービスを提供していても、要介護認定を受けている人が少なければ利益も当然少なくなりますよね。
また逆に要介護認定を受けている人が多くても、事業所や施設が既にたくさん進出していると、開拓できる幅に限りが出てきます。
そのため、拠点を間違えると黒字化までの苦労が何倍にもなるそうです。
逆に拠点さえ間違えなければ、赤字を出し続けることはないとか。
要介護認定を受けている人が多く(できれば高い人)、
まだあまり事業所や施設が進出していない場所を選びましょう。
スタッフ
介護事業で難しいのが、働く人がいなければ仕事を受けたくても受けられないことです。
順調に顧客を獲得していても、職員が少なければ受け入れることはできません。
特に訪問は、資格を持っている人でないと介助をおこなえず、人手不足による問題はより深刻です。
そのためまず働きやすい職場環境への改善がもとめられます。
また新しいスタッフを雇えるように、求人募集への経費増加も必要です。
小さな事業所や施設では、経費削減のために求人費用を少なめに設定しているところがよくあります。
実はこれが最もいけないらしく、顧客開拓に従って定期的に求人をおこなうのが理想的です。
もちろんまだ顧客数が少ないという時期に、求人をおこなう必要はありません。
職員に余裕がないと感じるようなら、はやめに働き手を募集するのがおすすめ。
介護システムや介護ソフトの導入
介護業界で意外と時間をくってしまうのが、事務系の作業。
さすがに医療と比べると書類の数はすくないそうですが、それでも働き手のすくなさで考えればかなりの量を毎月さばかなければなりません。
事業所や施設の規模が小さい間は、事務専任スタッフも雇えないので自分でやる可能性もあります。
そして介護の事務は、医療とちがって制度が頻繁に変わります。
やっと覚えたと思ったのに、制度が変更なんてこともよくあります。
この歳でものごとを覚えなおすのはかなり苦労しますよね。
そこでこの事務を助けてくれるのが介護システムや介護ソフトです。
介護請求に必要な資料をつくるのがとても楽になり、時間短縮にもつながります。
また制度変更にも対応してくれるので、こちらで細かいことを覚えなおす必要がありません。
ちなみに私が今の職場で使いはじめた時は、今までの苦労は何だったのだろうと思いました(笑)。
介護請求は毎月おこなう作業なので、時間短縮にかなりの効果を発揮してくれます。